【KZ AZ09】KZのイヤホン達をワイヤレス化できるBluetoothモジュールがKZから発売!!約3000円でお手軽ワイヤレス

イヤホン

どうも、ぽそ工房チャンネルのぽそです。
今回は大手中華イヤホンブランド『KZ』から発売されたBluetoothモジュール『AZ09』をレビューしたいと思います。

写真はAZ09にZAXを付けています

なぜこの商品を購入したかと言うと、これがあればKZの名作イヤホン達を完全ワイヤレスイヤホンとして使える優れものなのです。
このタイプは『TRN』『FiiO』と言った他の中華ブランドからも最近発売されています。今後のトレンドになるんでしょうか。

KZからも完全ワイヤレスイヤホンは発売されていますが、使用できる時間が短いなど、実用性が乏しいのが現状。なので、こう言った後付けでワイヤレス化出来る商品の方が、今の段階では信用できるかなと言う印象です。

【KZ AZ09】KZのイヤホン達をワイヤレス化できるBluetoothモジュールがKZから発売!!約3000円でお手軽ワイヤレス ぽそ工房

スペック紹介

本体スペック

  • Bluetoothバージョン   5.2 (RTL8753)
  • コーデック       AAC SBC
  • 通信範囲        15メートル
  • イヤーフック重量    4.5グラム
  • 充電ケース重量     85グラム
  • イヤーフックバッテリー 50mA (6時間使用可能)
  • 充電ケースバッテリー  800mA (7回充電可能

Bluetoothのバージョンは5.2で、最新バージョンとなっています。チップはリアルテック社のものが載っています。TRNやFiiOから出ているものは、クアルコム社のチップが載っていますが、値段、コーデックの種類から見ても、リアルテック社のチップの方が安いのでしょう。
そして、そのコーデックですがAAC、SBCしか対応していません。TRNやFiiOのものはaptXに対応しているので、音質にこだわりたい方は注意が必要です。
バッテリーは優秀でイヤーフックのバッテリーだけでも6時間持つみたいです。充電ケースは7回もイヤーフックを充電できるので、通勤、通学に使用する場合なら一週間は余裕でもちそうです。

開封

箱の中身は

本体の充電ケース
USB type Cケーブル(15cm)
取扱説明書(英語、中国語)

開封してみると、早速中が埃まみれ。。。まあ、中華製品にこう言ったところを期待してはいけませんね。日本人が几帳面すぎるんですよね!大陸からのささやかなプレゼントだと思って先へ進めましょう。

充電ケース開封

充電ケースのフタを開けるとLEDが緑色に点灯。中のBluetoothモジュールを充電している時、バッテリーケースを充電している時にここが光るようです。ケースを充電するときはUSB typeCなのはありがたいポイントです。

こういったBluetoothモジュールを買うのは初めてでしたが、結構コンパクトで軽いです。また、防水を謳っているだけあって、作りもしっかりしています。
ケーブルは無酸素銅の銀メッキケーブルで、最近のKZのイヤホンに付属している物と同じかと思います。

そしてケース内部には、イヤホンをつけたまま格納できるようにスペースが設けられていて、傷が付かないようにスポンジも付いています。

操作方法

1クリック  Play/Pause
      通話応答/切断
2クリック  前の曲(左側) 次の曲(右側)
3クリック  ハイパフォーマンスモード
長押し   通話拒否
2秒長押し Siri起動

左右の操作方法はほぼ同じ。違う点は曲の送りと戻りで、左側で2クリックすると前の曲。右側で2クリックすると次の曲に。ボリューム調整機能が付いていないのは、残念なところです。

ハイパフォーマンスモード

ハイパフォーマンスモードのついては、Phone11に繋いでBanG Dream!ガールズバンドパーティー(いわゆる音ゲー)で検証しました。このゲームには、ワイヤレスイヤホンを使用した時などの音の遅延と画面タッチのタイミングを調節する機能があるので、どれくらいズレるのかで見ていきたいと思います。(※数値が大きいほどズレがあります)

ハイパフォーマンスモード OFF
ハイパフォーマンスモード ON


結果、ハイパフォーマンスモードによる効果はあるものの、遅延がなくなるわけではないので音ゲーなどの音の遅延が影響してくるゲームには向かないでしょう。しかし、テレビドラマを見る分にはそこまで遅延は感じませんでした。

ペアリング

iPhone11


ペアリングは非常に簡単で、AZ09の充電ケースのフタを開けるだけですぐに認識し、iPhone側でタッチすれば簡単にペアリングが完了しました。一度ペアリングしてしまえば、次に使用する時は充電ケースのフタを開けるだけでペアリングしてくれます。接続コーデックは不明。

SONY ウォークマン NW-A45


こちらも簡単に・・・と言いたかったんですが、ウォークマン側で認識はしたものの、接続できず。
再度再検索してからペアリングを試みた所無事に認識できました。相性問題でもあるんでしょうか。ちなみに、このウォークマンのBluetoothのバージョンが4.2なので、そう言ったことも影響してくるのかもしれません。
接続コーデックはSBCでした。

認識はするものの接続できず・・・
再検索後、接続成功

試聴

試聴環境

・再生機器はSONYのウォークマンNW-A45を使用。
・AZ09のエージングは必要ないと判断し行っていません。
・純正のケーブル(有線)と交互に聴き比べを行い、独断と偏見で評価します。

聴き比べ

ZAX (7BA+1DD)

・有線に比べると、音場や空間表現が若干狭くなる(サラウンド感が減少)
・再生周波数帯域が狭くなった感じになるが、ボーカルは聴きやすくなった。
・レンジが狭くなったおかげか、高音域の刺さりが抑えめになった。

ASX (10BA)

・意外と相性が良い
・中音域寄りでぼやけていた音にメリハリが出て、特に中低音の輪郭がハッキリした。
・イヤホン自体のフィット感と相まって、激しく動いてもズレる事は無かった。
・ASXを購入して失敗したと感じている人は、リケーブル感覚で組み合わせてみると良いかも 

DQ6 (3DD)

・相性はまあまあ。
・全体的に高音域側に少しズレた様な感じ。
・低音は少しカッチリし、高音は少しシャリつくような感じになり、よりKZらしい音に。

ZSN (1BA+1DD)

・相性は良い。音場が広がった感じに(サラウンド感が増した)
・純正ケーブルが旧タイプの為、AZ09に繋ぐことで、ケーブルのアップグレードになってるのかもしれない。
・元のバランスの良さを保ちながら、表現力が豊かになった。

CCA C12 (5BA+1DD)

・元々寒色系の音だが、若干暖色寄りになったかなという印象
・BA特有の高音のシャリシャリ感が、少し抑えめに。
・レンジは若干狭くなった感じ。

その他気になった点

・静かな環境では微かにホワイトノイズが聴こえる
・ボタン操作した際のアナウンスのボリュームが大きい
ウォークマンに繋いだ際、接続直後ボリュームがMAXになっていて焦る。(スマホでは大丈夫)
端子部分が最近のKZイヤホンでお馴染みになっているCタイプとなっている為、旧型の2Pin端子は接続出来ません。購入される際はお手持ちのイヤホンをよく確認してください。
・充電ケースのサイズが大きい

まとめ

良い点

KZやCCAのお気に入りのイヤホンが手軽にワイヤレス化出来るのは非常にありがたいです。完全ワイヤレスイヤホンに慣れてしまうとケーブルが煩わしくなってきますからね。そして、有線と比べれば音質が落ちるのは当たり前ですが極端に劣化するわけでは無いので選択肢としては有りかなと思います。屋外やスポーツでの使用がメインになると思うので、音質に関してはあまり気にならないかもしれません。価格も約3000円と安いので、手軽に導入できるのもいい所ですね。

悪い点

対応コーデックがAAC,SBCのみなので、aptXなどにも対応してほしかった。価格的に難しい部分ではあると思いますが・・・。他には、スマホ接続時は問題ありませんでしたが、ウォークマンと接続した際に、毎回ボリュームがMAXになってしまうのは面倒でした。うっかりしていると心臓が飛び出そうになります。あと、ボタンを押した際の音声アナウンスのボリュームが大きいのでびっくりします。そしてイヤホンとの接続端子部分がCタイプとなっているので、取り付け出来るイヤホンが限られるのはもったいない部分ではあります。

最後に

最近の中華イヤホンは目覚しい進化を遂げていて、本体の性能もさることながらリケーブルの他に完全ワイヤレス化までできてしまうので、一人一人に合った使用環境で楽しめるようになっています。今後も面白い製品が出てくることを期待したいですね。

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