【CCA CA24】CCAからも驚愕の24BA搭載のイヤホン発売。KZのASTと同スペックだけど、どう違う!?

イヤホン

KZの片側に12個のドライバーを搭載したイヤホン『AST』がまだ記憶に新しいところですが、CCAからも同じスペックのイヤホン『CA24』が登場しました!この同じスペックの2機種はただ外装を変えただけなのか、差別化してきているのか、検証していきたいと思います!

スペック

カタログスペック

  • 重量       136g(ケーブル込み全部?)
  • 再生周波数帯域  10~40000Hz
  • インピーダンス  30Ω
  • 出力音圧レベル  103dB
  • Pin Type      2Pin0.75mm(Cタイプ)
  • ドライバ数    24BA(片側12BA)

主なスペックはこんな感じです。流石ハイエンドモデルなので再生周波数帯域が10~40000Hzと幅広く鳴らせるようです。それと、注目ポイントはやはりドライバーです。CCA最多となる片側12個のバランスドアーマチュアドライバを搭載しているイヤホンとなります。冒頭でも話しましたがこの『CA24』は、以前KZから発売された、『AST』と、ドライバーの数が同じなので姉妹機なのかなと思ってます

CA24とASTのドライバー比較

CCA CA24
・高音域   6基(50024s)
・高音域   1基(30019s)
・高音域   1基(30095s)
・中高音域  2基(30017s)
・中音域   1基(29689s)
・低音域   1基(22955s)

KZ AST
・高音域   6基(50024s)
・高音域   1基(30019s)
・高音域   1基(30095s)
・中高音域  2基(30017s)
・中音域   1基(29689s)
・低音域   1基(22955s)

商品ページを見る限り、2機種とも搭載しているバランスドアーマチュアドライバの型番が全く同じでした。おそらくクロスオーバーの基盤が入っているので、細かなチューニングを変えてきてるんだろうとは思いますが、どのような違いがあるか試聴してからのお楽しみですね。

開封

箱の中身

  • イヤホン本体
  • 取扱説明書
  • イヤーピース(スペア)
  • ケーブル

イヤホン本体

フェイスプレートは金属とプラスチックの組み合わせになっています。下側にベントのようなメッシュの部分がありますが、軽く装着した感じは外音をある程度遮断してくれたので、ただのデザインかな思います。(間違ってたらごめんなさい)

内側の形状は、最近ではお馴染みの出っ張りのあるタイプ。

イヤホン上部には、製品名とL,R,の表記、あと性能をアピールする文字が印字されています。色んな名前のイヤホンが溢れているので、印字されていると分かり易くてありがたいです。

ノズルは金属製で軸の細いタイプ。イヤーピースを交換する際は注意が必要です。私はSpinFitの、CP360を愛用してます。

イヤーピース

スペアのイヤーピースは傘型のものがSサイズ、Lサイズの二種類が入ってました。
本体には角ばったものが付いているんですが、なにか狙いがあるんでしょうかね。

ケーブル

銀メッキの4芯ケーブルが付属。最近スタンダードになりつつあるこのケーブルですが、姉妹機の『AST』には8芯のケーブルが付属していたんですよね。イヤホンとの相性なのか差別化を計るためなのかわかりませんが、これは試聴して確かめるしかないですね。

試聴

試聴環境はソニーのウォークマン(NW-A45)を使って試聴していきます。

開封直後の音

開封直後から、各音域で解像感良く鳴っています。さすが、片側に12個のバランスドアーマチュアドライバを積んでるだけあります。
音場はそれほど広くありませんが、定位感は良く感じます。
音は全体的に近めに感じますが、圧迫感を感じるほどではありません。
モニター系の音ですが、中低音寄りにチューニングしているのか低音が若干強めで高音域は若干控えめな印象を受けました。
大まかなファーストインプレッションはこんな感じです。エージングでどれくらい変わるのか、100時間ほどやってみたいと思います。

100時間エージング

iPhoneのアプリを使って、約100時間ほどエージング。
それほど大きな変化はありませんが、高音域が更に落ち着き低音の主張が少し強くなった様な気がします。おそらく低音が強いのは、この子の性格的に中低音にフォーカスした音作りなのかなと思います。音のタイプはモニター系でかっちりはしているものの、暖色系でしっとりしていて、エージングによって丸みのある音になった感じがしました。

更に細かく聞いてみます。まず高音域ですが、しっかり分離して聴こえるもののドラムのシンバル系の煌びやかな音は控えめで奥にいる感じです。逆に、高域が苦手な人にはちょうど良いかもしれません。
中音域は激しめの曲だと渋滞しがちですが、バラード曲などのボーカルの表現力は秀逸です。ギターやホーン隊などもリアルに表現してくれます。
低音域は、輪郭のある低音を鳴らしてくれるんですが、曲によっては膨らんでしまって、他の帯域に被ることがありました。EDM系の曲は特にその傾向が強く出るように感じました。

KZ ASTとの比較

音質比較

同じドライバー構成でも、チューニングが全然違うのがわかります。
ASTはフラットな出音で解像感番長なのに対し、CA24はもっとリスニング向けで、丸みのあるチューニングっていう感じがします。解像感や分離が良すぎても、音楽を聴くと言うよりは分析になってしまいますからね。

その点CA24はその特性から長時間のリスニングに向いていると思います。音楽以外にもアニメや映画などの映像作品とも相性がよかったです。持ち前の解像感と低音の豊かさで、細かな音を感じたり迫力のある音を楽しむことができました。

外観比較

並べてみると、フェイスプレートのデザイン以外はほぼ同じように感じます。チューニングだけ変えて、部品等はそのまま流用していると思われます。ハイエンド機とはいえ、このドライバー構成で15000円程度は破格ですからね。コスパはかなり良いと思います。そのほかの違いといえば、CA24はフェイスプレートにプラスチックが使われているので、若干軽いように感じました。

バランス接続

視聴環境

SONY NW-A45
FiiO Q1 Mark Ⅱ
YYX4849 16芯 銀メッキケーブル バランス2.5mm

一気に高音域の抜けが良くなりました。低音の出力は大きいままですが、中音域、高音域の主張も強くなり、結果バランスが良くなったように思います。全体的に音の立体感が増して、元気な音になりました。
基本的に暖色系寄りの音なので、より濃厚になり曲によっては暑苦しさを感じることもありました。
今回の変化は16芯ケーブルに寄るものなのか、バランス接続のおかげかわかりませんが、やはり12個もドライバーを積むとある程度のパワーのあるアンプじゃないと鳴らしきれないのかもしれませんね。

まとめ

・モニター的で、暖色系の音質。
・音場はあまり広くは感じないが、圧迫感はない。
・中低音にフォーカスしたようなチューニングで、高音域は抑えめ。
・同じドライバ構成のASTと比べて、ASTの方がフラットで解像感は高い
 CA24は中低音寄りで、高音域は少し奥にある。
・イヤホンの特性から、音楽だけでなくアニメや映画など映像作品と合う
・バランス接続では、音抜けが一気に良くなり濃厚な音質に。
・解像感と低音の両方を求める人に合うかも!?

最後に、もし自分がCA24か、ASTのどちらかしか選べない状況だったら、ASTを選ぶかなあと思います。(フラットなモニター系の音が好きな筆者です。)あくまで自分の好みですので、あくまで参考として聞いていただければと思います。

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