KZから新しいTWSイヤホンが登場! 実はこの商品、ちょっと前から見かけてはいたんですが、公式の販売ページには掲載されておらず、遂にKZにも偽物が出始めたかと思っていたら公式から発売されたので気になって購入するに至った次第です。今回は謎が多いこのイヤホンをレビューします。
スペック
カタログスペック
- Bluetoothバージョン Ver. 5.2(オリジナル?)
- 対応コーデック SBC AAC?
- 通信距離 15m
- 周波数帯域 20~40000Hz?
- イヤホンバッテリー 不明 (6.5時間)
- ケースバッテリー 400mA (イヤホンと合わせて26時間)
- ドライバ 1BA(30019)+1DD
それでは、まずスペックから見て行きたいと思います。
Bluetoothのバージョンは5.2となっています。前回の「Z3」ではQualcomm社のチップを搭載していましたが、今回は記載がないのでオリジナルのチップが使われていると思います。
対応コーデックについても記載がありません。SBCのみ、もしかしたらAACにも対応しているかもしれないので後で確認してみたいと思います。通信距離は15mとなっています。
再生周波数帯域の記載も無く正確には分かりませんが、前回の「Z3」と同じドライバ構成なので、20~40000Hzだと思います。
イヤホンのバッテリーの容量は不明ですが、6.5時間持つみたいです。ケースと併用すると最大26時間持つそうなので、この辺は着実に進歩しています。
ドライバ構成は、1BA1DDのシンプルなハイブリッド構成となっています。今回はやたら不明な点が多く不信感が募ります。
開封
箱の中身は
- 本体と充電ケース
- USB type Cケーブル(15cm)
- イヤーピース(スペア)
- 取扱説明書(英語、中国語)
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今回も擦り傷のような傷がありました。こういった透明のアクリル材には保護シールが貼ってあるのが当たり前だと思っていましたが、コスト削減なんでしょうか?やっぱりKZのワイヤレスの品質管理はまだまだ改善の余地がありますね。
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見た目はお化粧のコンパクトケースの様な感じでかわいらしいデザインです。これなら女性が持っていても似合いそうですね。
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SA10のカラーバリエーションは3色展開で、ホワイト、ブラック、ピンク
が用意されています
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イヤホンの見た目は前回の動画で紹介したZASとそっくりのデザインとなっています。若干フェイスプレートの形状が違いますが、ぱっと見では気付かないくらいです。
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イヤホン形状はこれも例に漏れず、上部にでっぱりのあるデザインとなっています。完全ワイヤレスなので密着感は大事ですが出っ張りのないタイプもラインナップした方が万人に合うと思うんですがね・・・
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なんと!今回はイヤホン上部にアピール文字が書いてないんです!いつもハイブリッドテクノロジーとか書いてあるんですが、どこにも文字がありません。やっぱり今回は何かがおかしい。。。
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標準で付いているイヤーピースは、角ばっているタイプのものが付いています。ノズルも細いタイプとなっています。イヤーピースを社外のものへ交換するときはサイズに注意してください。完全ワイヤレス用のイヤーピースが合うと思います。
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それではケースを見てみましょう!今回は真ん中にボタンが付いていて、バッテリーの容量とか確認できるみたいです。その他ペアリングの設定にも使うようですが、このボタンを使わなくても使用上問題なく使えます。今回充電端子は背面に配置されています。前回の「Z3」は底面に有りましたからね。背面で良かったです。
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充電を開始すると、LEDが赤く点灯します。
一つ気になった点がケースを充電している時はLEDが光るんですが、イヤホンを充電する時はLEDが点灯しないんです。こういう仕様なのか知りませんが、充電されているか分かりません。更に、いつ充電が終わったのかも分かりません。ここはクソ仕様でした。
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次にスペアのイヤーピースを見ていきます。スペアの方も角ばったタイプのものが入ってました。ワイヤレスイヤホンには有線イヤホンに付属している傘のタイプではなく、この角ばったタイプが標準になっているようです。
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ペアリング
充電が終わったので、ペアリングしていきます。
iPhone11とペアリング
まずは手持ちのiPhone11からペアリングしていきます。蓋を開けるとすぐiPhoneが認識したのでタップして簡単に接続できました。
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androidスマホ(Xiaomi Redmi Note9S)とペアリング
次はandroidスマホ(Xiaomi Redmi Note9S)とペアリングしてみます。こちらも蓋を開けるとすぐに認識して簡単に接続できました。コーデックはSBCでしたが、この表示を見るとAACにも対応してそうな感じですがAAC接続にならなかったので、実際のところは分かりません。
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SONYのウォークマンと接続
次はウォークマン(NW-A45)。こちらはBluetoothのバージョンが古いので、ペアリングボタンを押す手間がありますが簡単に接続できました。こちらはSBCでの接続です。
しかし、なぜかウォークマンとの接続はこれもボリュームMAXになります。バージョンに寄るものなのか分からないけど、勘弁してほしい!
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操作方法
- 1クリック Play/Pause
- 通話応答/切断
- 2クリック 前の曲(左側) 次の曲(右側)
- 3クリック ハイパフォーマンスモード
- 長押し 通話拒否
- 2秒長押し Siri起動
ハイパフォーマンスモード
ハイパフォーマンスモードについては、今回もPhone11に繋いでBanG Dream!ガールズバンドパーティー(いわゆる音ゲー)で検証しました。このゲームには、ワイヤレスイヤホンを使用した時などの音の遅延と画面タッチのタイミングを調節する機能があるので、どれくらいズレるのかで見ていきたいと思います。(※数値が大きいほどズレがあります)
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ハイパフォーマンスモードOFFの状態での遅延は-15と、「Z3」と比べて、若干遅いですがほぼ同じくらいでした。ハイパフォーマンスモードをONにすると-5と遅延が改善しています。 Qualcomm社のチップを搭載した「Z3」は遅延がほぼゼロまで改善したので、オリジナルのチップとの差は歴然でした。この「SK10」で音ゲーやFPSゲームは難しいかもしれません。
試聴
開封直後の音
開封直後の音を聴いてみました。第一印象はKZのハイブリッドイヤホンらしくドンシャリサウンドでした。低音が強めですが高音も程良く鳴っています。割合で言うと6:4で低音が強いです。中低音が強いせいか、音場は狭く感じ少し窮屈な感じがします。その分ボーカルも近いです。高音も出てはいるものの、若干曇り気味で音場の狭さもあり、広がる音では無かったです。ですが、前回のaptXに対応した、「Z3」よりは音のバランスが良かったです。
試聴を続けていると、明らかに中低音が締まったように感じて来ました。耳エージングが先に訪れてしまったかもしれませんが、ボーカルの立ち位置が開封直後より距離感を感じる様になりました。中音から高音にかけての、ごちゃっとした感じも、少し落ち着いた様な気がします。これはエージングが楽しみです。
装着感
今回も出っ張りのある形状ですが圧迫感はあまり感じません。ノズルの飛び出しが少ない様な感じで少し押し込む様に装着しました。
50時間エージング
開封直後に比べて中低音が締まり音場がスッキリし、見通しが良くなりました。いかにもKZのドンシャリサウンド。ボーカルが少し遠いですが、全体的に定位感も良く万人に合いそうなサウンドです。低音の輪郭が若干ぼやけ気味なのはちょっと残念。200時間とかエージングすれば変わってくるかも知れません。開封直後の試聴の時に感じた音の変化の状態とほぼ同じなので、この機種は少ないエージングで能力を発揮出来る機種なのかもしれない。
まとめ
まとめ
・サウンドはKZおなじみのドンシャリサウンド。
・バッテリー持ちが良く、イヤホン単体で6.5時間。ケース込みで26時間もつ。
・デザインは最近発売した有線機「ZAS」とそっくりのルックスで、ちょっと高級感が有る。ケースはイヤホンのカラーごとに3色あり選択肢が広がった。
・音は悪く無いが、完全ワイヤレスイヤホン戦国時代の今、このスペックで約5000円はちょっと割高な印象。
・ごり押しでオススメは出来ないが、音楽を聴くのがメインでデザインが気に入れば購入もありかな?
あとがき
あとがきとして、気になっている点をいくつかお話させてください。この機種は少し前からアリエクスプレスとかで見かけてはいたんですが、公式のページに掲載されたのが少し時間が経ってからだったので疑問が残ります。
そして、イヤホン本体にいつも文字が印字されているところに何も書かれていなかったり、スペックも明記されていない部分があったりと不自然な所が気になります。
幸い音は悪くないのでいいんですが、時代の転換点なのか、裏で何かあったのか分かりませんがこれからも面白い製品を期待して待ちたいと思います。