どうもぽそ工房チャンネルのぽそです。
今回はKZのハイブリットイヤホン『ZAX』のレビューをやって行きたいと思います!このイヤホンはKZのハイブリッドとしてはドライバ最多となる7BA+1DDを搭載したフラッグシップモデル。果たしてどんな音を鳴らしてくれるんでしょうか!
スペック
基本スペック
・重量 27g
・再生周波数帯域 10〜40000Hz
・インピーダンス 24Ω
・出力音圧レベル 113db/mW
・Pin Type 2Pin 0.75mm
ハイレゾ対応とは書いてませんが、再生周波数帯域が40000Hzまでと書いてあるので、スペック上はハイレゾに対応してそうです。
BA詳細
・高域用 1基(BA 30095)
・中高域用 4基(BA 50024)
・中域用 2基(BA 30019)
・低域用 1基(DD 10mmドライバ)
開封
付属品
・取扱説明書
・イヤーピース
・ケーブル
・イヤホン本体
・合格証
箱
箱は廉価グレード用の白いスリーブ式の箱ではなく、黒の開閉するタイプ。フラッグシップ用なのか高級感がありますね。
カッコイイ金属のプレートが入ってますが、使い道はわからず。。。装飾用なのでしょう。
イヤーピース
KZお馴染みのフジツボタイプ。本体にMサイズが装着されているので、SサイズとLサイズが入ってます。
ケーブル
4芯の銀メッキケーブルが入ってました。標準でこのケーブルが付いてくるのはありがたいですね。ケーブルも徐々に良くなってきてきているので、昔のゴムゴムケーブルが懐かしい。
端子部は最近増えてきた、KZのCタイプ(qdcタイプ)となっています。
イヤホン本体
フェイスプレートは亜鉛合金製で綺麗に加工されています。バリなどもなく樹脂部分との接合部も綺麗に仕上げられています。
イヤホン上部には多ドラをアピールする文字が印刷されています。
ステムは金属製になっています。おそらくCCAのC12と同じものが付いていると思います。この辺は共用化してコストを削減しているのでしょうか。
試聴
試聴環境
SONYのウォークマン NW-A45
開封直後
全体的な印象として、箱だし直後なのに非常にバランスが良くて驚きました。音場の広さはまずまずと言ったところ。ドンシャリ気味の音ですが高音が耳に刺さることは無かったです。BAのチューニングが良いのか高音域が艶っぽく出ていて定位感も良かったです。初めからこんなに良いとエージングしたらどうなっちゃうんだろう。期待を膨らませながらエージングをやっていきたいと思います。
エージング
iPhoneのアプリ『オーディオエージング』でピンクノイズを流してエージングをおこないました。
200時間エージング
イヤーピースはJVCのスパイラルドットに交換しました。
エージング後の全体的な印象として、音が締まり輪郭がはっきりしました。見通しも良くなりクリアな音が広がります。平面的な音になりがちなJ-POPなども、しっかり分離して立体的に聞こえます。そして、ボリュームを絞ってもバランスよく聞くことができました。これなら色々なシチュエーションで気持ちよく音楽が聞けそうです。
音の詳細
・高音 7個のBAを搭載しているのでキンキンに耳に刺さるかと思いきや、刺さらず程よい感じ。音場はそこまで広くはありませんが、ドラムの金物や、ウインドチャイムなどの表現力が素晴らしく、空間表現がかなり良いです
・中音 音の分離が非常に良く、ボーカルのバックで鳴っているギターのカッティングやドラムのスネア、タムが埋もれずに聞き取ることができました。
・低音 曲によっては若干膨らむ感じはあるものの、全体をうまく包んでいて良い感じです。更に他の帯域の音とはしっかり分離しているので邪魔にはなっていないです。
CCA C12(バランス接続)と比較
ZAXは純正ケーブルのままですが、バランス接続したCCA C12並の表現力を持っていました。なんという完成度。。。
バランス接続で聞いてみる
視聴環境
SONY NW-A45
FiiO Q1 Mark Ⅱ
YYX4849 16芯 銀メッキケーブル バランス2.5mm
低音の輪郭がはっきりし、質量が増した感じになりました。力強い音になりましたが、繊細さが減少し平面的な音に感じてしまいました。純正ケーブル=スッキリ明瞭なのに対し、バランス接続=みっちり濃厚といった感じです。
※私の環境での音なので、DAP、ケーブル、アンプが変われば音も変わります。あくまで一例としてご覧ください。
まとめ
BAドライバのチューニングがうまくまとめられており、とてもバランス良く仕上がってます。KZの全てのイヤホンを試したわけではないですが、1位、2位を争う出来なんじゃないでしょうか。
KZの中では若干高い価格帯ですが、デザインや、色の好みが合えば購入する価値はあると思います。ちなみに私のメイン機になりました(笑)今後も面白いイヤホンが出てくることを期待しましょう!